〈中野剛志「TPP亡国論」(集英社新書)より〉
・『同じような視点から、フランスの著名な人類学者エマニュエル・トッドも、次のように論じています。(中略)トッドは、このように主張し、保護貿易を擁護するのです』(140頁)
・『フランスの人類学者エマニュエル・トッドといった優れた知識人たちも、グローバル化は、健全な民主主義の基盤である安定した社会を崩壊させると警告を発しいています』(229頁)。
私は中野の「TPP亡国論」「国力とは何か」などのインチキ本を読むまでは、全く知りませんでしたが、調べてみると、限りなく左翼臭が漂う人物であると感じました。
出版社
このエマニュエル・トッドという人物の邦訳書は、藤原書店という、極左出版社からしか出版されていません。
藤原書店のHPをご覧頂ければ分かりますが、この書店(出版社)が「河上肇賞」なるものを主催しています。
藤原書店HPより
http://www.fujiwara-shoten.co.jp/main/kawakami_prize/
『河上肇の業績に該当する領域の作品で、狭い専門分野にとどまらない広く今日性を備えた視野に立ち、かつ散文としてもすぐれた仕事を顕彰して、将来の飛躍を支援することにより、ゆくゆくは多くの優れた書き手が鎬を削る場を生み出すための一助となればと考えております』
河上肇って、、あの近衛文麿の恩師の筋金入りの共産主義者です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E4%B8%8A%E8%82%87
『1932年、河上自身が日本共産党入党して、その地下運動に参加する。入党後の仕事は、機関紙「赤旗」の編集を助け、政治パンフレット作りに参加し、その執筆にあたることだった。この間にした仕事で最も知られているのは、コミンテルンが発表した32年テーゼ(日本共産党の基本的活動方針)をいちはやく入手して翻訳し、それを党名の本田弘藤名義で「赤旗」特別号に発表したことである』
⇒要するに、コミンテルンの工作員であった河上肇を顕彰しています。
この出版社は、そのうち、麻原彰晃賞や、金日成賞なども主催するのでしょうかね??
※ちなみに、この河上肇賞の選考委員に田中秀臣(上武大学教授)、川勝平太(静岡県知事、民主党員)らが名を連ねています。思想本籍がミエミエですね。
エマニュエル・トッドの著書より
(⇒どう考えても、極左なんですけど。。。)
『それまでは、私は家族の伝統によって、私は思春期には共産党の党員であったのです。私の家は左翼で、特に考えなくとも、自然な形で左翼でありえたのです』(エマニュエル・トッド「世界像革命」藤原書店122頁)
『今日のドイツ、スウェーデン、日本は、それぞれ非常に豊かな国であり、高齢者が多く、大変成熟した社会です』(エマニュエル・トッド「世界像革命」藤原書店127頁)
⇒夫婦別姓や高福祉により共同体が破壊され、亡国へ突っ走るスウェーデンを礼賛
・スウェーデンの離婚率は約45~50%とも言われています。
・「スウェーデンでは結婚は契約の一つだ」「離婚は日常茶飯事で二組に一組が離婚し、夫婦のあいだには思いやりとか譲歩とか協力とか尊敬といった感情は、まずない。だから夫婦関係は猛烈なストレスとなる。」(武田龍夫「福祉国家の闘い」146頁)
外務省HPより
http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/sweden.html
・スウェーデンの2009年の統計によれば、犯罪として認知された記録だけでも、約131万件の犯罪が報告されています。統計のとり方は国ごとに相違があり、単純比較はできないものの、人口比約13倍の日本の犯罪件数(刑法犯)が、約170万件(2009年)ですから、スウェーデンの犯罪発生率は日本の7倍以上に及ぶことになります。
・性犯罪・・・強姦件数は年々増加傾向にあり、毎年、過去最高を更新しています。
「離婚率約5割」「犯罪発生率は日本の7倍以上」「強姦件数は毎年、過去最高を更新」
⇒これが、エマニュエル・トッドの言う、「成熟した社会」らしい。
まるで「北朝鮮は地上の楽園」みたいな話ですね。
『フランス大革命の際に啓蒙思想家が説いた自由と平等の思想は、パリ盆地のブルジョワや小商人や農民には非常にわかり易かったのですが、それは彼らの家族生活が自由と平等に基づいていたからです。それに対してこの自由・平等の価値は、直系家族地帯の住民には全く理解できないものでした。フランス大革命期の歴史を繙いてみると、大革命の合言葉たる自由・平等は、フランスのシステムの中心部では全く問題がなかったのに対して、王党派的気質の周縁部では受け入れられず、武力を持って押し付けられた、ということが分かります。フランス大革命とは凄まじい内戦でもあり、それを通じて中心部が周縁部を制圧したのです』(エマニュエル・トッド「世界像革命」藤原書店98頁)
⇒フランス革命の実態(大虐殺)と真相(ルソーの思想の蔓延)を隠蔽
フランス革命の真実は、こんなものでした
↓
『死者二〇〇万人。これが、大革命と帝政期における諸戦争でフランス一国が払った代償だったようだ。
二〇〇万人のうちの大部分は若者であり、彼らは子孫を残さずに死んだのである。彼らとその子供や孫として生まれるはずだったフランス人がいなくなったことは、この時代の人口動態全体に影を落とし、人口衰退を招くことになる。
二〇〇万人というのは、史上最も死者が多かった二つの戦争、すなわち第一次世界大戦と第二次世界大戦でのフランス人の犠牲者を合わせた数にほぼ匹敵する。しかし、この犠牲者数が人口約二七〇〇万人の国民にぶりかかるときには、四〇〇〇万人の国民にかかるよりずっと重大な意味を持つのである』(ルネ・セディヨ「フランス革命の代償」草思社、12頁)
『ルソーが彼の世代に及ぼした影響は、いくらこれを誇大に言っても言い過ぎることはない』(クリストファー・ドウソン「革命の神々」九州大学出版45頁)
「フランス革命を賛美する保守主義者」って、意味不明ですね。
暴力革命を保守したいという意味なんでしょうかね??
これが、中野剛志が心酔するエマニュエル・トッドの本性ですから、中野の正体もバレバレですね。
礼節ある日本人とは思えませんね
ご参考:エドマンド・バーク保守主義さんのブログより
悪徳の極み、フランス暴力革命
http://burke-conservatism.blog.so-net.ne.jp/2011-10-29