天皇陛下の皇居ご不在のときに突如流された「陛下の生前退位」ニュースですが、まず間違いなく、宮内庁内部に巣食う共産党員とNHKの流した虚報でしょう。
天皇制度破壊を目論む非国民が「嘘も百回言えば真実になる」を試みています。
繰り返しますが、この報道は皇統破壊のための嘘情報です。
なぜなら
1.本当に陛下が仰ったことであれば、「退位」という言葉は絶対にお使いにならない。皇太子殿下への「譲位」という表現になる。
・退位・・・皇位継承順位未確定
・譲位・・・皇位継承順位確定済み
これら一連の報道には、皇太子殿下への譲位を妨害しようという悪意が露骨に現れています。
2.皇室典範では摂政に関する定めがあり、陛下のご体調に配慮がある場合、順序としては、まず先に皇室会議において摂政設置議論がされる。今回は摂政に関する議論の報道は皆無。
3.非常にデリケートな問題であるにも関わらず、情報ソース不明(せいぜい「宮内庁幹部」「政府関係者」という程度)なまま、NHK報道の直後に世界中のメディアでも報道される。
事前に「その筋」の連中がネタを用意して計画的に流したとしか思えない。
共産党の狙い
退位の自由を定めることによる皇室典範改悪。これとともに「就位の自由」も定めてしまえば、その裏返しで「不就位自由」も定められることになる。あとは皇室への誹謗中傷を繰り返すことで天皇位への就位辞退を強制し、天皇制度を終了させられる。
対抗策
今回の悪質な報道に便乗した報道機関(NHKなど)、皇室に罵声を浴びせる者(西尾幹二、加地伸行、花田紀凱、デヴィ夫人、西部邁、小林よしのり、佐高信)、悪意あるデマを流す宮内庁関係者を処罰すること。
安倍晋三首相は、戦後レジーム脱却を言うのなら、彼らを厳罰に処し、かつ、不敬罪を復活させなければならないでしょう。
さらに重要なことは次のとおり。以前も書きましたが、もう一度転載します。
http://megu777.blogspot.jp/2012/03/blog-post_03.html
中川八洋著『小林よしのり「新天皇論」の禍毒』(オークラ出版)「あとがき」より
(引用はじめ)
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悠仁〈天皇〉の擁立のための三つの王道
①内堀"旧皇族の男性宮家"団づくり
②外堀を復活させた"堂上公家″群づくり
③現行・皇室典範の不磨の大典化
平成の御世に入ってより、皇室の危うさは色濃く、この二十年以上、 一日とて憂慮しない日はなかったように思う。これほどあからさまに天皇制廃止が声高に叫ばれるとは、昭和の御世には、 一度も経験しなかったし、想像だにしなかった。
"平成の天皇制廃止革命"は、平成9年(1997年)に本格的に始動した。岩男寿美子(注:フェミニスト、女系天皇論者)が「男女共同参画審議会」の会長になったのと同時であった。その事務局である、総理府に設置された「男女共同参画室」を中心に、露骨に公然に、天皇制度廃上の計画を練り始めたからである。
天皇制廃止の共産革命は、主として政府外から戦後行なわれてきたが、1997年をもって、政府部内からの革命へと変貌した。当然、やりたい放題となる。実際に、「男女共同参画室」が音頭をとる体制内共産革命に、赤い内閣法制局と赤い宮内庁が加わった。雅子・皇太子妃殿下のご懐妊の直後、平成12年(2001年)には、天皇制廃止革命プランが完成した。
妃殿下の担当医周辺から、この年の夏には、皇子(男児)ではなく皇女(女児)であることが、革命勢力に広く連絡された。そして、この皇女を女性天皇とする皇室典範の改悪をもって、二千年つづいた日本の至宝である天皇制度に幕を下ろす革命プランが最終決定された。
天皇は、一二五代の今上陛下でもって、最後とする。
元号は、「平成」をもって、最後とする。
天皇制廃止の革命を血を流さず円滑に成功させるに、彼らは、二段階革命戦術を採ることにした。
第一段階は、男系男子天皇の定めを女性天皇・女系天皇制度に革命する典範改悪。女性天皇や女系天皇そのものが目的ではなく、典範改悪の前例づくりが目的である。
第二段階が、"退位の禁止″を改悪した"退位の自由"ならびに、天皇位や皇太子位への″就位の拒絶の自由"を定める典範改悪。これにより、徳仁皇太子殿下の天皇位への即位辞退と次期皇太子候補の皇太子辞退を強制する。
典範改悪の前例づくりが、「女性天皇/女系天皇(注:女性宮家、養子を含む)」制度化の狙い
第一段階について、革命勢力は、二つの情報工作を行った。一つが、国民に向けての「女性天皇」のキャンペーンであり、「皇室典範」キャンペーンである。日頃、皇室に関しては報道しないテレビが、愛子内親王殿下に関してのみ、なぜ例外的に、熱心に報道するのかは、女性天皇による天皇制廃止革命のためである。
また、このキャンペーンを担当したのが、朝日新聞ではなく、 一般には「保守」と誤解されている『文藝春秋』誌であつた。だが、1992年頃を境に『文藝春秋』の編集は、共産党員とコリアンに独占され、そのイデオロギー的な極左性は朝日新聞となんら変わるところはない。
「皇室典範改悪」キャンペーン記事を最初に書いたのが、高橋紘(注:女系天皇論者)であり、森暢平(注:「天皇家の財布」なる不敬本を出版し「皇室の家計簿」を吹きまくった人物)であった。『文藝春秋』誌2002年1月号の「今こそ皇室典範の改正を」であり、同3月号の「これが皇室典範改正草案」であった。
第一段階のもう一つが、民族系論客に対する工作であり、ターゲツト(標的)になったのが、小堀桂一郎と八本秀次であった。小堀桂一郎の「皇室典範研究会」は、共産党に操られていた。だから、その提言(2005年1月)は、思わくどおり、「女系天皇制度」の打ち上げ花火となり、『有識者会議報告書』の前座的な姉妹版となった。
八木秀次に『歴史と旅』が原稿を依頼したのは2001年春、八木工作に必要な情報を入手するためであった。現実にも八木は、そのあと、小堀が代表の、真っ赤な「皇室典範研究会」のメンバーとなり、女性宮家や養子という女系制度の共産革命側に洗脳され、その宣伝隊長になった。
第二段階の工作は、2006年の秋篠宮悠仁親王殿下のご誕生にもめげず、2001年に決められたスケジュールどおり、展開された。西尾幹二の"不敬の悪書″『皇太子さまへの御忠言」2008年9月、WAC)は、その第一号である。
現皇太子・徳仁親王をあらん限りに誹謗して傷をつけて、心理的に即位放棄(=不就位)に追い込むキャンペーンであることを自覚しつつ、西尾は嬉々としてこの天皇制廃止運動に参画した。西尾に、この悪書を書かせたのが、天皇制廃止に執念を燃やすコリアン花田紀凱(月刊『WiLL』編集長)である。
天皇制廃止にかける花田紀凱の意気は軒昂で激しく、『週刊文春』編集長時代に、美智子・皇后陛下を失語症に追いこんだ、嘘キャンペーンを展開した"悪魔の経歴″をもつ。花田の私生活での交際はコリアンばかりである。「美智子皇后のご希望で昭和天皇が愛した皇居自然林が丸坊主」(1993年9月23日号)」「天皇・皇后両陛下は自衛官の制服がお嫌い」(1993年9月30日号)などのデッチあげ記事を思い出さない西尾幹二など、コリアン側の工作からすれば赤子の手をひねるほど容易であった。
「女系論」への対抗戦は、「男系!」の叫びなど無意味
女性天皇/女系天皇論を報告書にした「有識者会議」は、ほとんど全員、天皇位は第一二五代の今上陛下をもって終わると考えている。この理由は、『報告書』を読む以前に明らかだろう。園部逸夫の『皇室法概論』は、一二五代でもって天皇制を廃止するためのマニュアルだが、この著者が「有識者会議」の座長代理となったからである。
また、園部が名前を貸した『皇室法概論』は、2001年に党本部において書かれたようだが、この時期は八木や小堀への工作開始の時期と一致する。高橋紘に『文藝春秋』誌が原稿を依頼した時期とも一致する。
しかも、「愛子内親王殿下を女性天皇に」などと心にもない報道をなすマスメディアはすでに、皇室の消滅を前提とした報道ルールをつくりつつある。例えば、朝日新聞は、その縮刷版で、二文字「皇室」を索引から削除した。皇室記事を縮刷版で見つけるのは、ぺ・ヨンジュンなどの外国人俳優と同じ「ひと」--「政治でもない、外交でもない、芸能でもない、何かよくわからない分類不可能なその他の人々」というグループ--に括られている。2008年7月号からである。
「女系論」の名で"天皇制廃止をここ十年をメドに実現させる"革命を、朝日新聞/読売新聞/日経新聞/ 『文藝春秋』誌/ 『中央公論』誌などの主要マスメディアがすでに談合的に共同し、政府部内でも内閣府/宮内庁/内閣法制局の三者連合ができている情況で、これに対抗するに「男系!」「男系!」と叫んでも効果はほとんどない。
運動ならば、具体的に次の三つを全国規模で展開し、国会を通過させることである。自民党の選挙マニフェストの筆頭に、国防力の大増強と中選挙区制の復活とともに、この三つを掲げさせることである。
一、男女共同参画社会基本法の即刻廃止。その担当官庁の内閣府「男女共同参画局」の廃止。
二、旧皇族の皇籍復帰を、特別立法で直ちに実現すること。
三、堂上公家を制度として復活させること。宮内庁長官/次長/書陵部長を「公家」とすること。
徳仁皇太子殿下と秋篠宮殿下は、悠仁〈天皇〉の"中継ぎ男性天皇"としてご即位を!
天皇制度の消滅か、存続か、の岐路に立つ危機の日本にあって、皇統を護持して皇位の永遠を図るに、第一二十八代として悠仁親王殿下が、2050年前後に無事に即位されることになるか否かが天王山である。
このためには、第一二六代の徳仁〈天皇〉と第一二七代の文仁〈天皇〉の御世がなくてはならない。
悠仁〈天皇〉の御世は、日本国がおそらく亡国を迎える未曾有の危機に瀕する時期となろうことも勘案すれば、悠仁〈天皇〉が″第二の昭和天皇″として祖国救出の中核を担われることは、まず間違いがない。この意味において、徳仁〈天皇〉と文仁〈天皇〉とは、第一二八代の悠仁〈天皇〉への"中継ぎ男性天皇″ともいえる。
われわれ現世代もまた、第一二八代の悠仁〈天皇〉までの"中継ぎ日本国民"である。この自覚をもって、その御世が無事に到来するよう、われわれは考えられるすべての策をひとつ残らず、成し遂げなければならないし、その義務を負っている。上記の三つの策は、この義務のうち最小限のものであり、この実現のため、剣を抜いて命を棄てようではないか。
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(引用終わり)
また、同書(『小林よしのり「新天皇論」の禍毒』)の「まえがき」の一部について、以前も一部を掲載させていただきましたが、ここでも再度、強調して、掲載させていただきます。
(引用はじめ)
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日本国とは、我々の世代がどういじくってもよい、そんな国ではない。日本国という永遠の国家は、二十一世紀末での、また二十二世紀での、そのまた先の、日本国民の国家である。ために、現世代は、輝いて輝く美しい国を後世に相続する義務のみを果たさなければならない。われわれは、国家に権利を主張するのではなく、国家への義務にひたすら生きるべきで、とりわけ、祖先が築いた通りの日本国を子孫に相続する、高貴にして光栄の義務こそ現世代の人生であるべきだろう。
倫理は、権利の主張ではなく、義務の粛々たる履行において、その大輪の華を開く。皇統を守る一点において、剣を抜くに何のためらいがあろう。女性天皇/女性宮家/養子制度の新奇な導入という、皇統断絶を不可避とするコミュニズム革命が日本を大津波のように襲っている時、この「悪魔の女系論」を粉砕するに、真正の日本国民は、命を惜しんではならない。"天皇制度廃止の特効薬"「女性天皇/女性宮家/養子」の危険・猛毒の三制度を粉砕すべく、剣をもちて立ち上がるべき時がきたのである。
しかも、この日本では政治は漂流し、経済はいつ爆発的に破綻し沈没するか分からない。亡国の跫が近づいてくる。いまや、日本国民の手に遺された、国家再生の魔法は、ただひとつ、天皇制度だけである。日本の不可思議の生命線は、天皇からしか生まれ出ない。