2012年1月28日土曜日

【転載】日本国の天壌無窮の繁栄あらんことを願って

私の盟友であられる、エドマンド・バークを信奉する保守主義者様が、『万世一系の男系子の皇統を必ず護持する為に、あらゆる義務を果たしていく』との思いで纏められたブログをご紹介します。

今、我が国は「女性宮家」「養子」という皇統の危機に直面しておりますが、是非、良識ある多くの日本国民の皆様にお読みいただきたく思います。
日本の名誉と繁栄と尊厳の深淵たる皇室を、極左勢力・反日外国勢力からお護りすることの責務を感じていただきたく願います。




神代及び天皇(皇室)と日本国民の世襲の法
http://burke-conservatism.blog.so-net.ne.jp/2012-01-27




記紀、17条憲法、神皇正統記、直日霊、日本政記(頼山陽)、帝室論・尊王論(福沢諭吉)を引用した、正統な保守主義にもとづく「皇統護持の哲学」





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~日本国の天壌無窮の繁栄あらんことを願って~






2012年1月24日火曜日

中野剛志亡国論 1

最近はTPPに関連して、三橋貴明とともに民族系メディアで露出が多い中野剛志ですが、三橋貴明や西部邁と昵懇であるだけに、極度の虚言癖の持ち主のようです。

「TPP亡国論」「国力とは何か」など、複数の有害図書を出し、民族系御用メディア「チャンネル桜」等でも多数の番組に出演しています。

今回は、その偏向ぶり、そして、真っ赤な嘘の一例をご紹介しましょう。


亡国最終兵器-TPP問題の真実(チャンネル桜叢書)より、一部引用



インフレっていうのは需要が多すぎて供給が少ない。デフレというのは逆に需要が少なくて供給が大きい。インフレ及びデフレというのは、この状態が続くことですので、当然、対策は、インフレとデフレでは真逆になるはずです。インフレの場合は、財政健全化を目指して、政府支出をカツトしてもいいですし、増税してもいいし、小さな政府でもいい。なぜなら、政府の公需が大きすぎるので、インフレだということで、ここを小さくする。金融は引き締める。
一方、供給不足なので供給力を強くする、さらに生産性の向上ということで、規制緩和、競争促進、非効率部門の淘汰ということをやるわけですね。

こういった観点から、これを国際的なレベルで供給力を強化する、価格を下げていくことが貿易自由化っていうことですね。
デフレは原因が逆なので、対策も逆になるはずです。したがいまして、政府支出を今カットするのではなくて、積極財政でよい。投資減税をやる。それから公務員は減らすのではなくて増やす。大きな政府にする。とにかく需要を増やすということでよい。インフレの時は、金融を引き締めましたが、デフレは金融緩和です。』(「亡国最終兵器-TPP問題の真実」チャンネル桜叢書、54頁)


⇒全くもって、意味不明です。
中野によると、「貿易自由化はインフレ対策」らしいです。
とんでもない珍論に目を疑いました。

自由貿易の目的は、経済学の授業でも習いましたが、消費者余剰と生産者余剰の増大(=社会余剰の増大)などが主な目的じゃなかったっけ?
http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~morisaki/002economics/econ22.htm

そもそも、自由貿易協定を「インフレだからやりましょう」「デフレだからやめましょう」と、コロコロ変えられたのでは、それを前提に国際分業体制を取っている企業などは、たまったもんじゃありません。
読者の皆様が、仮に中小企業の経営者で、「インフレ時に結んだ自由貿易協定」を前提に、例えばマレーシアに大型投資をして、工場を作って、現地従業員を雇っていて、今度はいきなり「デフレになったから自由貿易は止めます」政府に言われて、人、モノの移動規制、高率な関税をかけられたら、どう思いますか?

それで銀行から借りたカネが返せなくなって倒産したら、誰が責任を取るんでしょうね?
これが経済産業省に在籍する役人の話とは思えません。
詐欺師、国賊の類です。




『オバマ大統領も、雇用、雇用、雇用と。彼にとって、TPPは貿易自由化じゃないんですよ。彼にとってTPPは、一雇用の確保なので、彼の論理は正しいんですが、デフレは雇用の確保ということになります。
そうすると、供給力を下げるということなので、競争をあまりしないってことになるので、自然体でもそうですが、企業というのは大きくなる傾向があります。合併、統合、整理、合理化、設備投資の廃棄、それから、よく言われるワーク・ライフ・バランス、これも競争しないで、みんなで雇用を確保しようということ。それから、社会的規制は強化される方向ですし、労働市場は、柔軟にしたり、自由化したりするのではなくて、保護する方向になる。これでいくと、貿易の管理、場合によっては、保護主義も可という対策になります。
事例を挙げますと、インフレの時は、まさに、サッチャーリズム、レーガノミックス。サッチャー、レーガンというのは、当時の70年代から80年代初頭の英米がひどいインフレに悩んでいたので、小さな政府路線をやったということでございます。構造改革は、サッチャー、レーガンを見本としてやったんだとしたら、それは、インフレ対策をやっていたんです。
構造改革が始まった頃というのは、資産価格がいきなり半減するというバブル崩壊の時だったので、デフレを気をつけなきゃいけなかつた。その時、サッチャー、レーガンのインフレ対策を見本にして、やったので、日本が本当にデフレになってしまった』(「亡国最終兵器-TPP問題の真実」チャンネル桜叢書、55~56頁)


チャンネル桜の討論番組等で使用している次の表が出てきます。


⇒よくぞ、ここまで嘘を言えたものだと、逆に感心します。

まず、インフレの定義を、どのように考えているのか、脳内構造を疑います。
あの、フィリップス曲線の話(失業率とインフレ率の関係)も知らないのでしょうか?



失業率とインフレ率は、1960年代まではトレード・オフ関係にありましたが、そうではない事態が現実に起こり(失業率と物価上昇の同時進行、スタグフレーション)、そこで登場したのがノーベル経済学賞を受賞した、かの有名なミルトン・フリードマンの自然失業率仮説、貨幣錯覚仮説、k%ルールです。


また、サッチャーリズム、レーガノミックスが「インフレ対策だった」とは、初耳です。
サッチャーやレーガンは、「デフレだったらジャンジャン国債を刷りまくる」「公共部門を肥大化させる」とでも言うのでしょうか?
初耳というのは、中野の創作、デッチ上げだからでしょう。



以下、M.サッチャー著「サッチャー回顧録・上巻」日本経済新聞社より引用

『1945年に第二次大戦が終わって目を覚ました時には、イギリスは世界共通の文明を守るため多大な軍事力で消耗しきっていたばかりでなく、長期に渡って経済的、財政的な貧血症を患う国になっていたのだ。
1945年にアトリー労働党政権が発足し、この相対的な衰退を食い止め、再起に転じさせょうと試みた。
それは、社会主義、社会民主主義、国家主義、あるいはバツヶライトなど、どんな名前で呼ぼうと、中央集権的、管理的、官僚的、介入的な政治手法に沿う試みであった。イギリスの政府は二つの戦争の間に肥大化した結果、すでに巨大で扱いにくくなっていたが、まもなくすべてのことに首を突っ込むようになった。
労動にも、企業にも、消費にも、富の移転にも高い税金をかけるようになった。都市、農村、工業、科学などすべての分野で開発を計画した。マクロ的には財政運営というケインズ手法により、ミクロ的には各種の基準に応じた地方補助金と産業補助金の交付により、経済を管理した。政府は企業の所有権を獲得すること、あるいは民間企業の決定を政府が望む方向に抑え込むような規制の力を行使することによって、直接的・間接的に産業を国有化した(アーサー・シェンフィールドは次のように説明している。公共部門と民間部門の違いは、民間部門が政府によって支配されているのに対し、公共部門は誰によっても支配されていないことだ)。政府は、様々な形の福祉を広範な種類の状況 ― 貧困、失業、大家族、老齢、事故、病気、家庭不和など ― に応じて通常誰にもばらまいた。自分自身の財産や家族、友人の支援に頼りたいという人かいると、政府は広告キャンペーンをやって、政府を当てにすることの美徳を国民に説得する始末だった。
このようにあらゆることに及ぶ介入主義がよしとされた理由は、かつての労働党閣僚ダグラス・ジエイの言葉を借りれば、「ホワイトホール(官庁街)のジエントルマンは、何が国民にとってよいことかを当の国民ょりもよく知っている」ということだった。最善、最新の情報を手にすることができる公平な官僚機構の方が「いわゆる自由市場」の行きあたりばったりの盲目的な力よりも、経済的な可能性を予測し、それらへの対応を考え出す能力をもっているというわけであった。
労働党はこのような考え方を明快かつ明瞭に掲げた。同党は、計画化、規制、統制、補助金などを誇りとした。将来に関する同党のビジョンは、東ヨーロッパの集団主義とアメリカの資本主義の中間にあって民主社会主義としての第三の道を行くイギリス、というものだった。そして、その原則と政策の間には大ざっぱな一貫性があった。労働党より左派の陣営がいうほどのペースの変化は求めないにせよ、政府の拡大を求めたことである』(16頁~17項)


※サッチャーはイギリスの衰退の原因について言及しています(今の中野や三橋の主張と、イギリス病をもたらしたイギリス労働党の政策は酷似しています)


1950年代、金融緩和によって需要を創出した結果、若干の物価上昇を引き起こす前に実質生産の上昇と失業の減少をもたらしたが、それが今や高率のインフレとなって姿を現しており、生産や失業のグラフにも一時的な現象とはいえない影響が出ていた。国が補助金を与え、投資の方向付けを行ったため、ますます非効率な産業が増え、投資収益は低下する一方となった』(18頁)

『イギリス病を社会主義で治そうとするのは、白血病をヒルで治療しようとするのに似ている』(19項)


『自由市場は巨大で感度の高い神経系統のようなものであることを心得ていた』(23頁)

『インフレは通貨上の現象であり、それを抑制するためには金融の規律が必要なのだ。物価上昇はインフレの兆候であって、インフレの原因ではないのである。インフレは通貨上の現象であり、それを抑制するには金融の規律が必要なのだ。物価を人為的に抑えても、投資を減少させ、収益を弱めるだけだった。投資も収益もすでにあまりにも低水準に落ち込んで、イギリス経済の健全性を損ねていた一方、"コスト・プラス"(コストに上乗せ)の心理がイギリスの産業界に行き渡っていた』(49項)

本物と偽物を見分けるには、「自分自身で元の証拠資料を調べる」という基本を忠実に実行すれば良いだけです。

三橋貴明と国家ビジョン研究会・鳩山由紀夫との関係も、同じです。

西部邁と昵懇である中野剛志の仮面を、これから、シリーズ化して剥がしていく予定です。

社会不安の時期には新興宗教が流行りますが、そのようなものに騙されないように気をつけましょう。

(ご参考)
解毒薬として、『サッチャー回顧録』を読まれることをお勧めします。


2012年1月22日日曜日

三橋貴明"風説の流布"疑惑

相も変わらず「国債を刷りまくれ」という三橋貴明の言説が流布されている今日ですが、この、ケインズも腰を抜かすような暴論は、何を根拠にして言っているのでしょうか?
彼のデビュー当時の著書を読んでいたら、とんでもない話を見つけてしまいました。


三橋貴明「高校生でも分かる日本経済のすごさ」(彩図社、178~179頁)より引用
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日本政府の隠れ債務とやらは、日本国民への年金債務のことですから、逆に国民側から見れば「隠れ債務」になります。すなわち、「国家のバランスシート」の政府の負債に1000兆円が追加された場合、借方(資産サイド)の「家計の資産」にも1000兆円が加算されることになるのです。結果、日本の家計の資産は「2433.5兆円にまで膨れ上がることになります。
どれだけ金持ちなんだ、日本の家計、という感じですね。参考までに「日本政府の隠れ債務1000兆円」を追加した、日本国家のバランスシートを掲載しておきますね。
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(引用終わり)

(注)この「バランスシート」とやらは、内容を見る限り、次の三橋貴明のブログの数字と同じですので、ご参照ください。


第一回 日本の財政問題に関するマスメディアのミスリード(1/3)2009/05/26 (火) 13:12

http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2009/05/26/005531.php


要するに、こういうことが言いたいらしい。はっきり言って、馬鹿です。ミスリードしているのは、三橋本人。
以下、無知の標本

  ↓

三橋貴明による隠れ債務の計上方法(仕訳)  単位:兆円

(隠れ債権≒未収金) 1,000   (隠れ債務≒退職給付引当金) 1,000





さて、読者の皆様が、仮に上場企業の経理担当者で、上記のような会計処理をした場合、どうなるんでしょうね?
公認会計士から、会計処理の誤りを指摘され、それでも訂正しなければ、会計士による監査報告書は不適正意見となり、上場廃止です。何しろ、ハンパじゃない架空資産の計上がされ、事実上の債務超過を、債務超過でないと言い張って、株主や債権者を騙しているのですから。。

会計監査では、資産の内容の根拠・査定を徹底的にやられます。三橋貴明がいうような、中身の無いテキトーな資産計上など、認められる訳がない。


退職給付会計の会計基準に従えば、積立不足分や将来の回収不能分は費用または損失となるため、バランスシートには負債が増えるだけで、資産は増えません。
意見の相違以前の話で、三橋貴明(中野剛志も含む)が簿記二級レベルの基礎知識すら無く能書きを垂れる恥知らずである証拠です。




企業会計原則 注解18 引当金について
http://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E4%BC%9A%E8%A8%88%E5%8E%9F%E5%89%87%E6%B3%A8%E8%A7%A3#18

将来の特定の費用又は損失であって、その発生が当期以前の事象に起因し、発生の可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積ることができる場合には、当期の負担に属する金額を当期の費用又は損失として引当金に繰入れ、当該引当金の残高を貸借対照表の負債の部又は資産の部に記載するものとする。



「退職給付に関する会計基準」企業会計審議会HPより一部抜粋
http://www.fsa.go.jp/p_mof/singikai/kaikei/top.htm


二  負債の計上                                                          
1  負債の計上額
     退職給付債務に未認識過去勤務債務及び未認識数理計算上の差異を加減した額から年金資産の額を控除した額を退職給付に係る負債として計上する。



三  退職給付費用の処理                                                                       
1  退職給付費用の処理額
    当期の勤務費用及び利息費用は退職給付費用として処理し、企業年金制度を採用している場合には、年金資産に係る当期の期待運用収益相当額を差し引くものとする。なお、過去勤務債務及び数理計算上の差異に係る費用処理額は退職給付費用に含まれるものとする。


http://www.iicp.co.jp/library/learn/article/000614.shtml


(ご参考)

小黒一正 年金財政の課題-現実を帯び始めた「2031年・積立金の枯渇」
http://agora-web.jp/archives/1315055.html


三橋貴明の言うとおり、隠れ債務が1,000兆円であった場合、正しい会計処理は次のようになります。

(退職給付費用) 1,000   (退職給付引当金) 1,000

三橋貴明の「バランスシートもどき」に「隠れ債務」の正しい会計処理を付け加えると、なんと、大幅な債務超過になる!

※「高校生でも分かる日本経済のすごさ」には、公的年金の積立不足について、ほとんど納付率の問題しか取り上げていませんが、問題なのは納付率以上に、少子化です。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai09/kekka2.html

私が三橋貴明のいうバランスシートを「バランスシートもどき」と言うのには理由があります。
そもそも、バランスシート(貸借対照表)を示すなら、なぜ損益計算書を示さないんでしょうね(←日商簿記3級レベル)

そもそも、貸借対照表とは、企業会計原則・一般原則(正規の簿記の原則)に従って作成される財務諸表の一つであると定義されるので、それに基づいていない三橋貴明の作った「バランスシートもどき」など、論ずる価値があるのか疑問です。

(正規の簿記の原則)
企業会計は、すべての取引につき、正規の簿記の原則に従って、正確な会計帳簿を作成しなければならない

三橋貴明が作った「バランスシートもどき」は実態としては、バランスシートではなく、その性質は財産目録に近いものに過ぎません。
ただし、財産目録であるなら、厳しく時価評価が行われるべきですが、それらの評価方法等について一切前提条件が書かれていません(時価評価額は前提条件で大きく変わります)


(例)

・JAバンクの不良債権の査定方法(公認会計士監査が義務付けられておらず、その不良債権の実態は闇の中)
・無形固定資産(のれん、電話加入権等)の評価
・日本国内に星の数ほど存在する非上場企業の株式の評価
・ゴルフ会員権の評価


また、三橋貴明は著書やブログの中で、しきりに「日本国家のバランスシート」を書いていますが、企業会計原則や金融商品取引法、財務諸表等規則(財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則)、会社法(特に第97条~116条)についての知識はゼロに近いのではないでしょうか?


企業会計原則注解1-4 注記事項の記載方法について(一般原則四)

重要な会計方針に係る注記事項は、損益計算書及び貸借対照表の次にまとめて記載する。なお、その他の注記事項についても、重要な会計方針の注記の次に記載することができる。


財務諸表等規則

(重要な会計方針の注記)
第八条の二  会計方針については、次に掲げる事項を注記しなければならない。ただし、重要性の乏しいものについては、注記を省略することができる。
一  有価証券の評価基準及び評価方法
二  たな卸資産の評価基準及び評価方法
三  固定資産の減価償却の方法
四  繰延資産の処理方法
五  外貨建の資産及び負債の本邦通貨への換算基準
六  引当金の計上基準
七  収益及び費用の計上基準
八  ヘッジ会計(ヘッジ手段(資産(将来の取引により確実に発生すると見込まれるものを含む。以下この号において同じ。)若しくは負債(将来の取引により確実に発生すると見込まれるものを含む。以下この号において同じ。)又はデリバティブ取引に係る価格変動、金利変動及び為替変動による損失の危険を減殺することを目的とし、かつ、当該損失の危険を減殺することが客観的に認められる取引をいう。以下この号及び第六十七条第一項第二号において同じ。)に係る損益とヘッジ対象(ヘッジ手段の対象である資産若しくは負債又はデリバティブ取引をいう。第八条の八第三項及び第六十七条第一項第二号において同じ。)に係る損益を同一の会計期間に認識するための会計処理をいう。第八条の八第一項及び第三項において同じ。)の方法
九  キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
十  その他財務諸表作成のための基本となる重要な事項



そもそも、こんな、「国家のバランスシートもどき」なんぞ、何の意味があるのでしょうか?
・前提条件の開示なし(日銀の資金循環表が基礎データらしいが、それ自体、バランスシート作成のための十分な要件を満たしていない)
http://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/faqsj.htm/
・貸借対照表と一体の関係にある損益計算書なし
・「政府債務=国民の資産」論の出鱈目(国民の私有財産を為政者が勝手に使い込むことなど自由主義社会では認められない)


はっきりいって、意味がない。

とても貸借対照表(バランスシート)と呼べないものを未だに吹聴していて、恥ずかしくないのでしょうか?


小黒一正氏は、隠れ債務を800兆円と試算していますが、仮に800兆円をこの「バランスシートもどき」にあてはめた場合、やはり、日本は国家として債務超過になります。
実は債務超過であるが、国民(将来世代も含む)の資産を担保にして自転車操業で資金繰りを工面して凌いでいるのが現実でしょう。



恥の上塗りになるので、三橋貴明はこの「バランスシートもどき」を出すのはやめておいた方が良いと、個人的には思いますが、全く気付く気配もない。


例の、国家ビジョン研究会と鳩山由紀夫の関係についても、一切説明がないし、どうなっているんでしょうね。

三橋貴明のバカ理論、年金の話、TPPのインチキ解説については機会を改めて更に拙ブログで追及したいと思います。
しかし、今後も懲りもせず、この出鱈目な「バランスシートもどき」を持ち出して、「日本は金持ちなんだから、もっと国債を刷って財政出動をやりまくれ」というのなら、バカを通り越して、別の狙いの可能性を疑います


風説の流布

金融商品取引法
http://www.houko.com/00/01/S23/025.HTM#s9

第158条(風説の流布)
何人も、有価証券の募集、売出し若しくは売買その他の取引若しくはデリバティブ取引等のため、又は有価証券等(有価証券若しくはオプション又はデリバティブ取引に係る金融商品の相場の変動を図る目的をもつて、風説を流布し、偽計を用い、又は暴行若しくは脅迫をしてはならない。


第197条(罰則)
5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する



(ご参考)

まだ全く説明がありませんね。

・著書の内容と討論での発言が全然違います
http://megu777.blogspot.com/2011/11/blog-post.html

・国家ビジョン研究会、鳩山由紀夫との関係での嘘つき疑惑についての説明責任
http://megu777.blogspot.com/2011/12/blog-post_17.html

2012年1月12日木曜日

月刊WILL編集長・花田紀凱の"悪魔の経歴"

おそらく、大半の、いわゆる「保守」を信奉している人にとって、月刊WiLLという雑誌は、どのような位置づけでしょうか?

私は、恥ずかしながら、つい数ヶ月前まで、「保守」系(私の信奉する保守主義ではありません)だと思っていました。

しかし、このWiLLの記事の連載執筆者の中に、佐藤優(国家社会主義者・大川周明を信奉)、爆笑問題(極左)、小林よしのり(女系天皇論者⇒皇統破壊論者)の各氏が名を連ねていることに、気味の悪さを感じてはいました。実はこの雑誌は奇形の極左雑誌ではないかと・・・。

その嫌な感じが、疑念から、確信へ変わったのは、次の本読み、実際に自分で新聞記事を確認したときです。

『小林よしのり「新天皇論」の禍毒』(中川八洋著、オークラ出版)



(以下、引用 316頁)
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現皇太子・徳仁親王をあらん限りに誹謗して傷をつけて、心理的に即位放棄(=不就位)に追い込むキャンペーンであることを自覚しつつ、西尾(幹二)は嬉々としてこの天皇制廃止運動に参画した。西尾に、この悪書を書かせたのが、天皇制廃止に執念を燃やすコリアン花田紀凱(『WiLL』編集長)である。(注・・・西尾幹二氏は2008年9月にWiLLと同じWAC出版より「皇太子さまへのご忠告」なる不敬書を出版)

天皇制廃止にかける花田紀凱の意気は軒昂で激しく、『週刊文春』編集長時代に、美智子・皇后陛下を失語症に追い込んだ、嘘キャンペーンを展開した"悪魔の経歴"をもつ。花田の私生活での交際はコリアンばかりである。「美智子皇后のご希望で昭和天皇が愛した皇居自然林が丸坊主」(1993年9月23日号)、「天皇・皇后両陛下は自衛官の制服がお嫌い」(1993年9月30日)などのデッチあげ記事を思い出さない西尾幹二など、コリアン側の工作からすれば赤子の手をひねるほど容易であった。

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(引用終わり)


花田氏の私生活のコリアンとの関わりはブログ主の知り得るところではありませんが、撃論!Vol.3(オークラ出版、75頁)にも同様の記述があります。


(以下、引用)
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日本の民族系は、米国の保守主義者と異なって、必ずしも反左翼イデオロギーを有さない。『WiLL』は、「保守」とはいえない、日本の民族系のこの欠陥体質に着目し、日本国を(コミュニズムではない、国家解体/日本亡国を指向する)アナーキズムに、民族系好みのわずかの記事を甘い糖衣錠として掲載して、巧みに誘導している。「保守」とはなにか。それは、日本国の永続のために、国防と経済を、歴史や伝統とともに絶対重視するイデオロギーである。日本経済の発展と成長に、安定的で潤沢な電力の供給は、欠かせない。電力供給の安価で安定的な手段は唯一に原発しかなく、日本経済の発展を願うのあれば、原発を推進するほかない。
本誌『撃論』が、放射線医学の"斯界の権威"高田純教授と、日本核武装に関して日本唯一の専門家″中川八洋教授に寄稿をお願いしたのは、コリアン花田紀凱氏が編集長の、『WiLL』という危険な雑誌に対して、日本の真正の保守層が、距離を保って速ぎかる「日本国民としての賢明さ」に覚醒して欲しいからである。(編集部)

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(引用終わり)



WiLL編集長・花田紀凱氏が週刊文春編集長時代に、どのような記事を掲載していたのか、皇后陛下のご病気の件と共に、昔の新聞記事を確認してみました。


(以下、新聞記事より)
※敬語が不適切ですが当時の新聞記事をそのまま引用

毎日新聞 1993年10月20日 夕刊 第1面



皇后さま 体調崩す

一時倒れ、祝賀会ご欠席

皇后さまは20日午前10時25分ごろ、東京都港区元赤坂の赤坂御所内で天皇陛下、紀宮さまと歓談中に突然倒れた。宮内庁によると、一時は側近の問いかけに言葉で答えることも困難な状態で、この日予定していた誕生日の祝賀行事などへの出席を取りやめ、同御所内で安静にしているという。

同庁によると、皇后さまはこの日59歳の誕生日を迎え、朝食を済ませた後、陛下、紀宮さまと御所内の庭を散歩。午前11時から皇居・宮殿で、皇太子さまや皇族方、細川護煕首相や衆参両院議長らが出席して行われる予定の祝賀行事の支度を済ませたばかりだった。



毎日新聞 1993年10月20日 夕刊 第27面


皇后さまは20日、59歳の誕生日を迎えた。御誕生日を前に皇后さまは、宮内記者会の質問に文書で回答、最近の一部皇室批判報道について公式の形で初めて遺憾の気持ちを明らかにした。
適憾の気持ちを表明したのは宮内記者会が文書で提出した計5問の一つで、「最近目立っている皇室批判記事についてどう思われますか」という内容。皇后さまが直接文書で答えた。
皇后さまは「どのような批判も、自分を省みるよすがとして耳を傾けねばと思っています。私の言葉が人を傷つけておりましたら、許していただきたいと思います」と回答。
続けて皇后さまは「事実でない報道には、大きな悲しみと戸惑いを覚えます。批判の許されない社会であってはなりませんが、事実に基づかない批判が、繰り返し許される社会であってはほしくありません。幾つかの事例についてだけでも、関係者の説明がなされ、人々の納得が得られれば幸せに思います」と述べた。
説明にあたった八木貞二侍従は「(天皇、皇后両陛下が)午前1時、2時になっても『インスタントラーメンを作ってください』と(当直勤務の職員に)おっしゃるはずがない」と今年7月に発行された「月刊宝島30」8月号の「皇室の危機」を例に挙げた。
さらに「『皇居自然林が丸坊主』との表現はおかしいし、事実と違う」と9月23日号の週刊文春も例に挙げた。


宮内庁は先月末、抗議

月刊「宝島30」8月号(宝島社発行)が宮内庁勤務という大内糺(仮名)の筆者名で「皇室の危機」と題した記事を掲載した。菊の内側からの証言として「皇室の権威は失墜し、低下している」とのセンセーショナルな内容。週刊誌メディアを中心に皇室批判記事も目立ち始めた。
「宝島30」の記事は、現在の天皇、皇后両陛下の公務や私生活でのあり方を「快楽主義的」として「このままでは皇室の権威が失墜し、スキャンダルにまみれる」と批判、「午前1時、2時になっても『インスタントラーメンを作ってください』『リンゴをむいて』という下命があったりするというから、当直勤務の職員たちも気を許すことが出来ない」と記している。
また「週刊文春」は「美智子皇后のご希望で、昭和天皇が愛した皇居自然林が丸坊主」(9月23日)や「宮内庁VS防衛庁に発展か 天皇、皇后両陛下は『自衛官の制服』がお嫌い」(9月30日号)などを掲載した。
宮内庁は「文春」のこの二つの記事について先月末抗議した。

週刊文春・花田紀凱編集長の話
小誌の記事が美智子皇后バッシングといわれるのは本意ではありません。強いていうならば、宮内庁批判のつもりです。

「宝島30」を出版している宝島社の石井慎二・出版一局長の話
小社としては、筆者・大内糺氏が正しいことを書いたと信じています。



読売新聞 1993年10月20日 夕刊 第23面

読売新聞 1993年10月22日 朝刊 第30面


読売新聞 1993年10月27日 朝刊 第31面

宮内庁が公式反論  ”誤り”具体的に指摘

宮内庁は26日、最近目立っている週刊誌を中心とした皇室批判記事について、誤りなどを具体的に指摘して反論した。同庁の宮尾盤次長が会見で明らかにしたもので、同庁による公式反論は初めて。
誤りがあるとしているのは、月刊「宝島30」(宝島社)8月号の「皇室の危機」と「週刊文春」(文藝春秋)の「美智子皇后のご希望で昭和天皇が愛した自然国有林が丸坊主」(9月23日号)、「天皇・皇后両陛下は『自衛官の制服』がお嫌い」(9月30日号)の記事。
「宝島30」の記事は、宮内庁勤務の大内糺(仮名)という筆者名で書かれたもので「皇室の権威は失墜し低下している」などと批判している。同庁によると「ご皇室、ご皇族」「貞明皇太后」など宮内庁職員が使わない言葉や誤った語句が記事にあり、「職員が書いた記事ではない」。
さらに、「赤坂御所に友達などを呼ばれ、深夜までお話をはずまされる」など数記事について、「昨年一年をみても、深夜になることはなく、午後九時か十時には帰っている」などとしている。
また、「文春」については、「(吹上新御所の)設計者が皇后のご意向で決まったと噂され」や「天皇陛下が政府専用機には乗りたくないと言われた」などとする関係者の声をとり上げた記事について、「そういった事実は全くない」という。
同庁では、先月末から「文春」の担当者と今後の措置について話し合っており、「宝島社」に対しても、交渉などを検討中。宮尾次長は「誤報が誤報を呼ぶ状況をくい止めたい」と話している。

宝島社・石井慎二編集一局長の話
「大内氏は現職の宮内庁職員に間違いない。細部の微妙な言葉遣いなどだけで執筆者が実在しないと決めつける宮内庁の発表には驚きを禁じ得ない」

週刊文春・花田紀凱編集長の話
「宮内庁とは現在、話し合い中ですので、特に申し上げることはありません」



週刊文春の当時の広告








なお、花田紀凱は朝日新聞社での雑誌の編集長を務めた過去もあり、「マルコポーロ事件」の当事者であった人です。

wikiより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E7%94%B0%E7%B4%80%E5%87%B1
・花田は『週刊文春』時代に何度も批判記事を載せた朝日新聞社の契約編集者となり、その転身ぶりが話題となる。朝日新聞内外からは、花田の移籍に強い反対があったが、朝日の経営陣はこれを無視して花田を受け入れた。そして1996年秋に創刊された女性誌『uno!』の編集長に就任。
・1994年『マルコポーロ』編集長に異動。1995年2月号において、ホロコースト否定説を掲載。サイモン・ウィーゼンタール・センターから抗議を受け、同誌は廃刊(マルコポーロ事件)、花田自身も編集長を解任され、1996年に文藝春秋を退社した。
『噂の眞相』(極左雑誌)の元編集長岡留安則(元学生運動の闘士、筋金入りの極左)と親交があり、花田が『TVウワサの眞相』に出演したり、岡留が『WiLL』に連載を持つこともあった。



私見

・月刊WiLLは奇形の極左雑誌であり、自称「保守」論者が寄稿することは、極左や反日外国勢力を裏でアシストしていると言われても仕方ない。
特に水島総氏ら当時の事件を知りながら連載を続けている言論人は、レーニンの言う「役に立つ白痴」になっている。

(参考 ゲッペルスのプロパガンダの鉄則)
・思想宣伝には秘訣がある。何より宣伝の対象人物に、それが宣伝だと気づかせてはならない。同様に、宣伝の意図も巧妙に隠しておく必要がある。相手の知らぬ間に、たっぷり思想をしみこませるのだ
・娯楽の中に宣伝を刷り込ませ、相手に宣伝と気づかれないように宣伝を行う。宣伝したい内容を直接キャッチフレーズ化して強調・連呼せず、心の中で思って いるであろう不満・疑問・欲望を遠まわしに刺激し暴発させる。
・もっとも速度の遅い船に船団全体の速度を合わせる護送船団の如く、知識レベルの低い階層に合わせた宣伝を心がける。



・戦前なら、死刑になっている輩が保守を偽装しているのではないか?
不敬罪で死刑に値するような輩が保守とは、ブラックジョークです。


(刑法・旧第75条) 
皇族ニ對シ危害ヲ加ヘタル者ハ死刑ニ處シ危害ヲ加ヘントシタル者ハ無期懲役ニ處ス




・本当に「保守」なら、岡留安則(筋金入りの極左)と関わったりしない




・過去の皇室バッシングの責任について読者に説明すべき


今回の女性宮家創設問題では、女系天皇論者(皇統断絶論者)に多数執筆させ、その正体を露わにしつつあるように思えます。


ご参考  青山繁晴氏 ニュースの見方 2012年1月11日
   ↓
「女性宮家創設の真意は女系天皇を誕生させることだ」
「本音は皇統断絶」
http://rkbr.jp/stamina/index.html
(音声ダウンロード)
http://rkbr.jp/stamina/aud/st-wed-1.wvx



以下、保守イチローさんのブログより、引用

月刊Willは、天皇制度廃止の方針を鮮明にした
(ブログ主も同じ印象を持ちました)


月刊Will2012年2月号

http://web-wac.co.jp/magazine/will/201202_w


所功「皇室の危機と女性宮家の創設」

→ダラダラした文章で、要するに女性宮家創設を急げと言っているだけ。


高森明勅「民の父母としての天皇」

→タイトルからして意味不明。
女系天皇誕生を含意していると推定される。


堤堯×久保紘之「秋篠宮は第二の高松宮」

呼び捨て・・・タイトルからして不敬極まる。



小林よしのり ゴーマニズム宣言「一日も早く「女性宮家」創設を!」

→羽毛田信吾宮内庁長官や渡辺允元侍従長が忠臣であるから、彼らの言うことは天皇陛下の御意志を同じであるそうな。

また、竹田恒泰氏は、「明治天皇の玄孫で女系皇族」であるそうな。どうやら、伏見宮系の男系男子であることを無視したいらしい。

月刊Willの編集方針が、天皇制度廃止を企図していることは明白となった。もちろん、以前からそうであったが、より露骨になったということである。

2012年1月6日金曜日

エセ保守監視小屋 REVIVAL 3 西部邁&小林よしのり

先日、西部邁氏と小林よしのり氏の、皇室に対する暴言をご紹介しましたが、今回は、その続編です。

私自身、読んでいて非常に怒りが込み上げてきましたし、ここで書くのもはばかられるような内容なのですが、多くの人に彼らの過去の発言を知っていただきたいと思います。



小林よしのり氏、西部邁の両名は現在、皇室を敬っているかの態度を装っていますが、本心からそう思っているとは、とても信じ難い内容です。
皇室を敬っていないなら、逆に朝日新聞のように堂々としてくれたほうがスッキリするのですが、本を売りたい、ギャラを稼ぎたい、という思いが、そうさせないのかも知れませんね。


ブログ主が印象操作をしていると思われても困りますので、該当部分をそっくりそのまま抜き出しました。本文には一切手を加えてありませんが、特に気になる箇所については、その酷さから、ブログ主の独断と偏見に基づいて、赤色、太字表現をしてあります。
(敬語すら使う意思がなさそうですが、そこまで指摘すると殆ど全てが指摘対象になってしまうため、敬語を使っていない部分はあえて無視しています)

なお、余計なお節介かも知れませんが、血圧の高い方は読まれない方が良いかも知れません。


また、私の個人的意見と、客観的事実の部分とを、分けてご紹介します。
彼らの心の祖国は日本だと考えるか否かは読者の皆さんの判断にお任せします。



個人的意見

このような逆賊から皇室を御守りするため、不敬罪の復活が必要だと思います。
成敗すべし!


刑法(明治40年法律第45号)
(⇒昭和22年に削除)

第1章 皇室ニ對スル罪

第73条 
天皇、太皇太后、皇太后、皇后、皇太子又ハ皇太孫ニ對シ危害ヲ加ヘ又ハ加ヘントシタル者ハ死刑ニ處ス

第74条 
天皇、太皇太后、皇太后、皇后、皇太子又ハ皇太孫ニ對シ不敬ノ行為アリタル者ハ三月以上五年以下ノ懲役ニ處ス
神宮又ハ皇陵ニ対シ不敬ノ行為アリタル者亦同シ

第75条 
皇族ニ對シ危害ヲ加ヘタル者ハ死刑ニ處シ危害ヲ加ヘントシタル者ハ無期懲役ニ處ス

第76条 
皇族ニ對シ不敬ノ行為アリタル者ハ二月以上四年以下ノ懲役ニ處ス




(ご参考 1)

天皇陛下を漫画にして金儲けしとるヤツがおる(南出喜久治・弁護士)



(ご参考 2)

エセ保守監視小屋
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/3408/

エセ保守監視小屋 REVIVAL 1
http://megu777.blogspot.com/2011/12/revival.html

エセ保守監視小屋 REVIVAL 2
http://megu777.blogspot.com/2011/12/revival.html



(ご参考 3)


池田信夫氏のブログ「逃走の果てに」より
http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/Nishibe.html
『彼(西部邁氏)をだめにしたのは、マスコミである。特に「朝まで生テレビ」に出はじめてからおかしくなった。まじめに学問をやらなくてもテレビに出てさえいれば、地方から講演の依頼がたくさん来て、大学の授業なんかしているよりずっともうかることを発見したのである(「朝生に出るのをやめると、講演の依頼がてきめんに減るんだよ」とこぼしていたことがある)。講演では、大衆受けする政治の悪口をくり返していればいいから、次第にその調子が文章にも出てくるようになった。テレビのおかげで営業が成り立っているくせに、漫画家と一緒に陳腐な「マスコミ批判」をくり返す、かつての恩師の落ちぶれた姿を見るのは悲しい』


※市場原理主義だの、拝金主義だのと言って資本主義批判を繰り広げる小林よしのり、西部邁の両氏ですが、そういう自分たちが最も不道徳で、倫理無き金儲けに走る守銭奴ではないでしょうか?


※小林よしのりの女系論潰しで名を馳せた谷田川惣氏ですが、西部邁氏とトークイベントをされるそうです。真意が不明です。
また、西部氏はこの席で何を話すんでしょうね??自らの過去の発言と女系論を封印し、掌を返したように皇統論を語るのでしょうか?
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ytgw-o/
『西部邁先生とのトークイベント等が予定されています』



(ご参考 4)

小林よしのり氏はケネディ大統領の暗殺事件を大笑いしています。
人の不幸な死を笑いものにする者の人格を疑います。



(余談)

ノーパンしゃぶしゃぶ事件の顧客名簿に名を連ねる赤い宮内庁長官・羽毛田信吾は、何の権限があって女性宮家など提唱しているのでしょうか?宮内庁自体が役人の天下りポストと化しており、そのような者たち、そして民主党政権が皇室のあり方云々を、勝手に「国民的議論の必要性がある」「緊急の課題」などと言い始めることに大変な危機感を感じます。

ノーパンしゃぶしゃぶ「楼蘭」 顧客名簿
http://www.rondan.co.jp/html/news/roran/



本文


「本日の雑談5」(西部邁・小林よしのり共著、飛鳥新社、70頁~76頁、2005年3月出版)より引用


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【秋篠宮発言】(注・・・タイトルから呼び捨て)


米長邦雄よ、「日の丸」普及運動をやりたければ、黙ってやりなさい!


小林:「雑談③」で、わしら、皇太子の発言問題について話したけど、そのあと、秋篠宮が、あの発言を批判したでしょ? わしは記事では読んでいないんだけど、テレビでちょっと見ましたよ。

西部:それについて、ふたつの根拠があるらしくて、ひとつは、ともかくお兄様の皇太子がああいう発言をなさる前に、お父様――今上天皇にちゃんと報告・相談なさるべきだったと私は思います、ということですね。
それともうひとつは、どうやらお兄さんのお嫁さん、つまり皇太子妃が皇室外交にあれこれと積極的に加わりたいというご希望を持っているらしいが、しかしながら、皇室の引き受ける公務というものは受け身のもののはずだ、と。自分があれをやりたいとか、こうしてみたいとか、積極的にあれこれ考えていいという間題ではないと思います、ということ。このふたつが秋篠宮の発言ですね。

小林:まあヽある意味、秋篠宮のほうが、どちらかというとプレイボーイのほうでしよ?(笑) やっばり融通をきかせて遊んでいたから、余裕があるんだ。だから、そう言えるようになっちゃったんだろうね(笑)。
でも、皇太子のほうは、あまりにも生真面目なものだから、プライベートな愛にはまっちゃってるというか、ちょっとアキバ系みたいな感覚になってしまっている(笑)。そのふたりの違いが現れているんだろうね。秋篠宮のほうは世慣れているんだけど、皇太子は、ちょっとアキバ系になっちゃってるという(笑)。

西部:そうなんでしょうね(笑)。
ただ、限定して言いますとね、秋篠宮の「受け身」という言い方はわからないでもないんですけど、あまり正しくないですね。
つまり、国家にまつわる伝統儀式をやるのがプリースト・キング=祭祀王族たる皇室の仕事で、そういう意味では、伝統というものに準じるわけですから「受け身」でしょうね。しかしながら、さらに一皮剥けば、何千年の日本国家の歴史に対して身を奉じて捧げる――奉献することこそが皇室の大仕事であると構えれば、そういう義務の感覚というのは、ある意味では非常に輝かしい意義あるものであって、そうであれば「受け身」とは言えないわけです。「受け身」という言い方は、いやいやながらやるという感じがともなってしまいますからね。
そういう意味では、皇室の方々というより、その取り巻きが悪いんでしょうね。
ちゃんと、あたりまえのことを天皇を初め、宮家に対して教えていないんでしょうね。

小林:でも、美智子皇后は、かなりわかっているんじゃないかと、わしは思うんだけどな。ちゃんと蚕を自分の手で取って育てたりとか、そういうのをたのしみながらやっている。伝統的な天皇家に伝わる仕事を、美智子皇后はかなり慈しみを込めてやっているところがあるんだ。
それと、国体だったかな? そこで何かバンーという音がしたら、パッと自分が前に立って今上天皇を守ったでしょ。手をパッと出して、体で覆ってね。女のほうが男を守るんだ、皇室は!(笑)あの姿を見た時、これはちよつと凄げえなあと思ったね。女は、こうあらねばならんなあ(笑)、たいした人だなあと思った。
あれを反射的にできるというのは凄いよ。だって、あのケネディ暗殺の時のジャクリーン!あれなんか、オープンカーの上でギャーギャー言いながら逃げまくったんだよ(大爆笑)。あのアメリカ人の情けなさたるや!あれがアメリカ人の正体なんだ!(大爆笑)やっぱり、さすがは日本の美智子皇后。あの覚悟はすばらしい!あれができるかどうかですよ。

西部:それで、僕は今上天皇に一言申し上げたい。
これは前にも話しましたけど、今を去る一七年前、「朝見の儀」――要するに天皇に就任する儀式があって、その時、かの有名なお言葉というのを発せられたんです。つまり、民主主義を守ります、憲法も守ります、と。僕はその時、ムカッとしちゃったんですよ。
変なんですね、歴史を象徴するのであれば、日本には戦争の時代もあったし、戦国時代という日本中が戦っていた時期もあるし、そういうもの一切合財が歴史で、そこから残された歴史の知恵を自分らが象徴されんとするために儀式をなさるのなら、戦後の六〇年が正しくて、戦前はおかしいです、みたいなことは変なんです。
そういうことを僕は一七年前に書いて、右翼から文句が来るかと思いましたけど、注意深く書いたおかげで来なかったんです。いや、天皇は俗世を超える存在だというのが僕の理解ですから、文句は左翼から来るのかなぁ(笑)
ともかく、僕は今でも言いたいですね。やっぱり、ああいった皇太子のご発言の根源には、あの今上天皇のお言葉があると思うんです。つまり、新しい時代に応じて、新しい公務のあり方を見つけたいというのが皇太子ご夫妻のご意見となっている。それで、雅子妃の人格を傷つけるような動きもあった、と。でも、それはみんな、戦後民主主義とか戦後ヒューマニズムに基づいている。そういう発言を誘発したものを辿っていくと、今上天皇のあのご発言に他ならないんです。

小林:それで「君が代」も強制してはいけない、と。

西部:あの米長という将棋指しは問題の人かもしれませんね。園遊会で天皇に、「私は君が代、日の丸の普及運動をやっております」と言った。そんなこと、天皇には黙ってやりなさい、国民の義務なんだから、ってことです。僕の人生経験では、こういう言い方をするのは権力主義者に多いんです。ともかくその米長の自慢げな自己申告に、天皇が、「ああそうですか。でも、強制的ではないほうが望ましい」とおっしゃった。
だから先ほどの「受け身」という言葉と同じことなんですね。本当は、歴史に自分が奉じるんだと考えれば、美智子皇后のように蚕の飼育に携わることが自分の喜び、充実感となるわけですね。そう解釈すべきなんです。国旗・国歌というのは「強制」と言えば「強制」ですね。でも、強制されることの意義を、日本の歴史から自分は何かを学ぶんだという積極的な意志だと考えれば、「強制」という言葉でも裏表があるわけです。宮内庁には、そういうことを皇室に教えてさしあげるインテリがいないんでしょうね。

小林:まあ、怖いんでしょう、大衆というものが。大衆やマスコミというものは、一旦、変なきっかけがあると、狂ったようにバッシングを始めたりとかするじゃない。そういうのが怖いんじゃないかな。だから皇室は、ずいぶん気を使っているんじゃないかな。

西部:実は僕、そういうことを、昔、聞いたことがあるんです。皇室に詳しい知識人がいまして、その人からの又聞きなんですけど、イランのパーンビ家だったかな? ちょっと忘れましたけど、どこかの国の王様だか皇太子だかが殺された時に、皇太子だった今上天皇は紅茶を飲んでいて、それを聞いた途端、カップを満つ手がガタガタ震え出したというんです。たぶん、自分はどうなるんだ、と怯えられたんでしょうね。そういぅ怯えというものが、戦後、ずっとぁったんでしようね。だから必死になって、一種の過剰適応で、民主主義に奉じます、民主主義はすばらしい、と言わないと、自分がいつ縛り首になるかわからないという、そういう恐怖が皇室の方にはあるんでしょうね。

小林:わし、それはあると思う。

西部:また、それは「杞憂です」と教えるインテリもいないんでしょうね。


小林:そうそう。だから、「強制にならないようにね」と言ったんだと思う。わし、気の毒な感じがしたね。でも、今、「天皇陛下万歳!」と、しっかり垂直に両手を上まで上げている人がいっぱいいるけどさ、皇太子夫妻は愛子さんに「パパ」「ママ」と呼ばせているんだ(笑)。「パパ」「ママ」といぅのは、ちょっとね…。わしだって「お父さん」「お母さん」と言いながら育ったしさ、女の子だったら「お父さま」「お母さま」くらいにしないといかんなと思っていたのに…。「パパ」「ママ」だけは絶対に言わせないぞ、くらいに思っていたのに、皇室が「パパ」「ママ」なんだ。

西部:まいったねぇ(笑)

小林:でも、それに対して何も言いもしなくて、ただただ「万歳!」「万歳!」とやっている人がたくさんいる。ほんとに変わった人たちだと思うよね(笑)。





2012年1月4日水曜日

三橋貴明と中野剛志の思想本籍

この頃、TPPについてインターネットで検索してみると、ことごとく、「反対!反対!反対!」の一色です。

「マスゴミが~」「アメリカが~」「市場原理主義が~」「グローバリズムが~」などという話が氾濫しておりますが、私には全く彼らの言っていることが理解できません。

情報ソースを辿っていくと、主に三橋貴明、中野剛志らが煽っているようです。

彼らの正体と、隠された意図とは何でしょうか?



【三橋貴明、中野剛志らの過去の言動、思想本籍】


●三橋貴明

ブログにてこれまで散々指摘しました。

経歴、学識、実務経験、そして倫理面において、全て落第点
特に国家ビジョン研究会の件では、人間失格

この人物の最も得意な分野は、経済学でも会計学でも経営コンサルティングでもなく、扇動、ハッタリ、詐欺ではないでしょうか?


・三橋貴明への退場勧告1
 (怪しげな経歴と、会計学の基礎知識、実務経験の無さを露呈)
http://megu777.blogspot.com/2011/10/blog-post_22.html


・三橋貴明への退場勧告2
 (ブログや本での主張と、討論での発言内容が全く異なる)
http://megu777.blogspot.com/2011/11/blog-post.html


・三橋貴明 - 国家ビジョン研究会 - 鳩山由紀夫の闇
 (読者、支持者に対する嘘つき疑惑)
http://megu777.blogspot.com/2011/12/blog-post_17.html




●中野剛志

今後、中野については徹底的に糾弾していくつもりでいますが、西部邁直系の、極度のコミュニストであると思われます。
とにかく、反米、反自由貿易といった面では、極左の主張と瓜二つです。


『ネイションを一つの共同体ととらえれば、内国債の債権・債務関係は、同じ人間が右ポケットの小銭を左ポケットに移すことだと考えられる』(中野剛志著「国力とは何か」190頁)


という言葉に象徴されるように、その主張は私有財産を何とも思わない、共産主義そのものです。
「タックスペイヤーとタックスイーターは別人である」という基本的事実を、まず前提条件として考えるなら、このような発想は起こらないはずです。


日本の統制経済論者は、これをもってケインズ理論などと称していますが、今のような、国家債務が1千兆円も積みあがっている状態で、更に財政出動をすべきという主張には、ケインズも墓場で腰を抜かしていることでしょう。


これはケインズ理論でもなく、ましてや古典派経済学でもなく、まぎれもない、共産主義思想そのものです。



『資本主義を破壊する最上の方策は、通貨を堕落させることだ』(レーニン)



『物価と賃金とがこのようにおっかけっこをしてお互いに上昇していくとは、何とも馬鹿げた制度ではないか。不当利得者のほかに利益を得たものはいない。永続する困難の種が撒かれたのである、そして、結局は貨幣表示で必要以上の巨額の国債が残された上、その社会的な分配は極めて不公正なものとなったのである』(ケインズ)




膨大な国家債務を抱えた状態での「国債をジャンジャン刷ってデフレ脱却」理論は「国民の生活が第一」といって政権をかすめ取った某政党と同次元の主張であり、情報の受け手側は「不公正な富の再分配」に繋がるものであるという認識が欠落しているように思えます。



「不公平な富の再分配」は我々の生きる現世代でのみ行われるだけでなく、我々の将来世代との再分配(現世代が将来世代の富を収奪している)になっていることを忘れてはなりません。
日本を愛し、祖国の悠久を願うなら、我々の将来世代に対して、負担を強いてはならないでしょう。


なお、ケインズは、共産主義を「宗教」と定義づけていますから、ケインズから見ても、三橋貴明、中野剛志らの主張は宗教だということになります。


三橋貴明や中野剛志が、このような「宗教」を吹きまくり、しきりにTPPに反対するのには、そのTPPという後戻りが難しい自由貿易の推進が、日米同盟を確実に強固なものとし、東アジア共同体構想を完全に粉砕するからでしょう。


『競争こそ、政治権力の恣意的な介入や強制なしに諸個人の活動の相互調整が可能になる唯一の方法』(ハイエク「隷属への道」春秋社、42頁)


『生産手段の管理が独立活動をする多数の人々に分割されているからこそ、誰も人々の運命を左右する完全な権力を持ち得ないし、人々はそれぞれ自分がどうやっていくかを決定することができる』(ハイエク「隷属への道」春秋社、133頁)


『市場は経済活動の運営を政治権力から切り離し、強制力の源を排除する。こうして経済は、政治権力を抑制する方向に動く』(フリードマン「資本主義と自由」、日経BP社50頁)


といった記述にも見られるように、不必要な規制を取り払い、経済活動の自由度を高めることが、逆に政治権力(米国政府も含む)の恣意的な介入を防ぐことになります。

現在でもそうですが、例えば、米国の航空機の基幹部品を高度な技術を持つ日本企業が開発・生産している以上、「アメリカが日本を潰す」ことなど不可能であり、安全保障上も日米同盟を強固なものにすることこそ、米国にとっても大きな利益となります。


三橋貴明や中野剛志を「保守」などと勘違いしてはいけません。

彼らは真正の極右(=極左)であるから、資本主義を憎悪し、日米同盟の解消を本音では望み、鳩山由紀夫と国家ビジョン研究会の関係を隠蔽し(三橋貴明)皇統破壊を口にする西部邁の雑誌に駄文を掲載し続けるのでしょう(中野剛志)


今後、経済学、政治哲学などの側面から、稚拙ながらも彼らの主張(事実上の統制経済理論)に批判をしていきたいと思います。


デマが平然とまかり通る現状をこれ以上放置できません。

極右と極左は全くの同根であることは、これまで口を酸っぱくして申しあげておりますが、未だに日本人にはそのような感覚は薄いようです。
そこで、先の大戦の証人である山本七平氏の著書から引用いたします。


『戦前の日本の軍部と右翼が、絶対に許すべからざる存在と考えたのは、むしろ「自由主義者」であって、必ずしも「社会主義者」ではない。社会主義は、ただ方向を誤っただけで、彼らの意図そのものは必ずしも誤りではないから、方向さえ変えさせれば、いわば転向さえすれば、有能な「国士」になると彼らは考えていた。従って、転向者の多くは軍部の世話で、「満鉄調査部」に勤めていたところで、それは必ずしも不思議ではない。だが、彼らは、自由主義者は、箸にも棒にもかからぬ存在と考えていた。この考え方は、青年将校などにも明確にあり、自由主義者とは「転向のさせようがない人間」いわば、彼らにとっては「救いがたい連中」だったわけである』(山本七平著「空気の研究」文春文庫、138頁)



なお、自由主義については、次のブログの管理人さんが分かりやすく解説しておられますので、ご参照ください。


『保守主義の哲学---ハイエクに学ぶ自由主義概論Ⅳ(最終章)』より引用


『自由の法による自生的自由秩序が、経済における「市場原理」や「見えざる神の手」の本義であるから「市場原理」、「資本主義」は決してルールなき弱肉強食の「市場原理主義」などではないし、法の支配の確立した真正の自由主義とは、日本国民が求めることのできる最も確かな安全域であり、また真に弱き人々を保護する最強の砦なのである』

2012年1月2日月曜日

新年の御挨拶

新年明けましておめでとうございます。

昨年は東日本大震災という厄災に見舞われ、多くの人が亡くなり、肉親を失い、住環境もままならない被災者の方々も多いかとは思いますが、一日も早く改善されることを、心よりお祈り申しあげます。


今年も多難な年となるでしょう。

・女性宮家問題に見られる皇統破壊工作への断固たる対処
・北朝鮮崩壊と拉致被害者救出
・中共・ロシアといった敵対外国勢力からの防衛
・市場経済の死守

など、簡単に挙げただけでも、いくらでも大きな課題を感じています。
もちろん、日常生活の中で、自分のなすべき責任を全うすべきことは言うまでもありません。


本年もどうぞ宜しくお願い申しあげます。