2019年4月24日水曜日

史実を歪曲し文書を偽造した山本信一郎・宮内庁長官

今上陛下は、皇太子殿下へのご譲位にあたって、光格天皇のときの事例を参考に倣うことをご希望されていらっしゃいました。

そのご意向を受けて、宮内庁が作成したのが『歴史上の実例』。
宮内庁HPで誰でも確認できます。

この報告書がベースになって、今回の"退位""即位"式典の骨子が決められています。
(譲位ではない)

ところがこれ、重大な虚偽記載があるって、皆さん知っていましたか?

小学生でも分かるような嘘話です。
ここでは、特に譲位パレードの部分に焦点を当てて検証します。

論点:光格天皇のご譲位のケースで、譲位パレードはあったのか?無かったのか?

(1)『歴史上の実例』(宮内庁作成資料)の記述
「(注1)光格天皇は,譲位儀当日,内裏から鳳輦により,上級官人約80人の供
奉で仙洞御所へ移られ,この時,各上級官人の従者や,警護の武士など,
大勢の者も一緒に動いた。この際,築地の内の公家や所司代の関係者から
お見送りを受けたもので,公衆に披露する御列(パレード)ではない。」(4頁)



(2)事実
公衆に披露するための巨大パレードが行われた。
・パレード参列者は800人以上(堂上公家・地下官人・従者、京都所司代の武士、町人代表)。
・公家や所司代の関係者は見送りをしたのではなくパレード自体に参列した。
・パレードを拝見する武士や町人のため、数千人分の拝見席が設けられた。立ち見も含めると1万人以上の人々が譲位パレードを一目でも拝見しようと集まった。

光格天皇は、この大パレードの様子を大坂の絵師・吉村周圭に屏風絵として描かせており、それを国会図書館デジタルアーカイブで見ることができます。

桜町殿行幸図 1
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/pickup/view/detail/detailArchives/0201050000/0000000026/00

桜町殿行幸図2
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/pickup/view/detail/detailArchives/0201050000/0000000027/00

例えば、仁孝天皇実録には次の記述があり、一般人がパレードを拝見できるよう、乾御門、蛤御門、清和院口御門の3つが開門されたことが伺えます。

〈寛宮御用雑記(仁孝天皇実録139頁)〉
今日乾御門 蛤御門 清和院口御門より雑人往来


〈禁裏執次詰所日記(仁孝天皇実録142頁)〉
清和院門、乾門、蛤門は拝見人鳶往来開有之候事




5月1日にパレードさせないように仕向ける山本信一郎・宮内庁長官は、文書偽造罪を犯したことになります。
原文の資料が読める宮内庁職員は、虚偽の文書を作成すれば懲戒処分は免れないことから、この犯罪はその組織のトップ(宮内庁長官)からの命令以外ではできないことです。

これだけの大規模なパレードが行われていながらも文書偽造をしてこの存在を否定するのは、譲位パレードが行われると過去の事実は退位ではなく譲位であることが明確になってしまい、皇統断絶を目論む輩にとっては都合が悪いからでしょう。

革命の日まであと数日と迫り、自分の無力さを感じつつも、やはり安倍晋三、菅義偉、山本信一郎らの犯罪を少しでも晒しておくべきだと考え、その一例を挙げたに過ぎません。

『歴史上の実例』は、他にも虚偽の記述ばかりです。

それらの手口は、次の中川八洋教授のご著書や、うまやどさんのブログで暴かれています。日本人として最低限知っておくべきでしょう。

【中川八洋教授のご著書】

天皇「退位」式は、〝廃帝〟と宣告する人民法廷: 〝譲位〟禁止の「四・三〇」は、憲法違反!(中川八洋著、ヒカルランド)

徳仁(なるひと)《新天皇》陛下は、最後の天皇 
 悠仁(ひさひと)親王殿下の践祚(せんそ)・即位は、国民の世襲(せしゅう)義務(中川八洋著、ヒカルランド)


【うまやどさんのブログ】

平成の「退位」5大疑問の1 譲位はできないのに退位はできるというのはおかしい
https://blogs.yahoo.co.jp/umayado17/66207007.html

平成の「退位」5大疑問の2 過去の天皇の譲位儀式の場所を根本的に間違えていておかしい
https://blogs.yahoo.co.jp/umayado17/66207875.html

平成の「退位」5大疑問の3 偽りの報告をもとに譲位パレードを行わないのはおかしい
https://blogs.yahoo.co.jp/umayado17/66209616.html